ループ防止/ループガード機能
1.ネットワークループとは?発生する原因は?
下図のように、ネットワークの物理接続が口の字のように結線することによって起こるトラブルです。
この状態になると、送信されたデータがスイッチ間を止まることなく周回し続けることによって、通信帯域を圧迫してネットワークが正常に利用できないくらいまで遅くなります。
2.ループが発生すると
ループが発生するとスイッチのポートが激しく点滅し、インターネット接続や、印刷、IP電話機なども正常に利用できなくなります。
ループは簡単に発生しますが、島ハブなどの末端側で起こる場合が多く、原因箇所の特定には物理接続を確認していく必要があるので、手間のかかる厄介な障害です。
3.ネットワークループの防止
ループを防止する方法として標準規格のSTP(Spanning Tree Protocol:スパニングツリープロトコル)がありますが、構成するスイッチの中にSTPが使用するBPDUパケットを通さないものや、末端のアンマネージスイッチ(ノンインテリジェントスイッチ)でループが発生した場合など、完全には防げない場合があります。
ネットギアのスイッチには独自にループを検知する仕組みを搭載している機器は、ループを検出すると問題のあるポートの通信を停止し、ネットワークループによる通信障害を防ぐことができます。
4.ループ防止機能の仕組み
ループ防止機能を搭載したスイッチは、ループをチェックするためのパケットをポートから送信します。
自身が送信したパケットが、他のポートまたは元のポートで受信した場合、該当ポートまたはその先のネットワークでループが発生していると判断し、ポートをディセーブルに(シャットダウン)します。
5.ループが発生する構成パターン
ループが発生する構成パターンは主に以下の4つがあり、ネットギアのループ防止/ループガードに対応した製品は、すべてのパターンで障害を防止することができます。
同一スイッチ内のループ |
スイッチ間のループ |
多段接続した先のループ |
多段接続したスイッチ間のループ |
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